更新日:2023年1月19日
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平成26年、約70年ぶりにデング熱の国内感染事例が発生したことを受け、国において予防指針が策定されています。
デング熱に感染しても重症化する場合はまれです。蚊に刺されてから3~7日程度で高熱が見られれば、早めに医療機関を受診してください。
詳細については鹿児島県ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)を参照してください。
デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。
ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、
その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。
ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。
熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、
その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があります。最も日本に近い流行地は台湾です。
海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200名前後報告されています。
日本国内で感染した症例は、過去60年以上報告されていませんでしたが、
2013年には、ドイツ人渡航者が日本で感染したと疑われる症例が報告され、
また、2014年8月、国内感染事例が1例確認されました。
主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日本には常在していません)です。
ただし、日本のほとんどの地域(青森県以南)でみられるヒトスジシマカも媒介できます。
デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。
デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。
しかし、希に患者の一部に出血症状を発症することがあり、
その場合は適切な治療がなされないと、致死性の病気になります。
海外の流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。
長袖、長ズボンの着用が推奨されます。
また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。
デング熱に有効なワクチンはありません。
すべての蚊がデングウイルスを保有している訳ではないので、
蚊にさされたことだけで過分に心配する必要はありません。
ご心配な場合は、帰国された際に、空港等の検疫所でご相談ください。
また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。
なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診ください。
日本にはデング熱の主たる媒介蚊のネッタイシマカは常在していませんが、
媒介能力があるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域(青森県以南)に生息しています。
このことから、仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ、
その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。
ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、その蚊は冬を越えて生息できず、
また卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため、
限定された場所での一過性の感染と考えられます。
なお、ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50~100メートル程度です。
国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。
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