更新日:2026年4月2日
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ヒトパルボウイルスB19を病原体とし、幼児、学童の小児を中心にみられる流行性の発しん性の疾患です。両頬がりんごのように赤くなることが多いことから「リンゴ病」と呼ばれることもありますが、感染した場合の4分の1は、不顕性感染(感染症状を発症していない状態)です。
感染後10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜなどの症状がみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
感染した人の飛まつを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触することによる感染(接触感染)が知られています。
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等で覆うなどの「咳エチケット」の心がけが大切です。
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。
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