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更新日:2023年2月21日
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ツバとハバキのサビの除去が完了し1500年前の象嵌技法を確認できるようになりました。
また、今回レプリカの製作段階で新たにハバキの上部に2重半円文の象嵌が施されていることが確認されました。
象嵌装大刀は出土時よりツバと柄のつなぎ部分、柄の下部が破損した状態で出土しており、今回の作業において破損したわけではありません。また、作業後に保存処理を行い、現在は接合してあります。
これは、奈良県の(財)元興寺文化財研究所に委託し行ったもので、あわせて制作方法まで忠実に再現したレプリカ・展示台の制作を委託しました。
再現レプリカの刀身はステンレス製ですが、それ以外は当時の材質を使用し、象嵌は鉄に銀が嵌めこんであります。
また、1500年前の人々の製作方法まで忠実に再現しています。
また、柄の下部の頭椎(かぶつち)は、出土時には欠損していましたが、類例の調査により、岡山県津山市の柳谷古墳(やなぎだにこふん)の出土品が柄頭先端の寸法などが酷似しているため同様のものとしました。
頭椎の文様は亀甲繋鳳凰文(きっこうつなぎほうおうもん)と呼ばれ、心葉文と同じく鳳凰を表現しているものです。
レプリカは今後、市内小中学校や各主要施設等に巡回展示を行う予定です。
実物については、串良ふれあいセンター内串良歴史民俗資料室に展示しています。
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