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更新日:2026年2月18日
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最近は、インターネットやSNSなど多種多様なツールで情報を取得し、楽しむことができます。自分の好きな情報を選択し、好きな分だけ得る。もちろん、それも楽しいですが「知らなかった鹿屋を知る楽しさ」を教えてくれる、みんなの寄合所のようなラジオがあることを知っていますか。
(問)NPO法人かのやコミュニティ放送(外部サイトへリンク):TEL0994-35-4111
私たちに地元の情報を届けてくれる周波数77・2МHz。この周波数でラジオを放送しているラジオ局・かのやコミュニティ放送(以下、FMかのや)は、「街角のカフェでのおしゃべりのように、誰もが情報の送り手・受け手となれる双方向型の電波メディアを大隅地方に作りたい」と、その一心でNPO法人として設立されました。
平成18年3月に九州総合通信局に「無線局免許申請」を提出し、同年8月から放送を開始しました。県内では2番目に開局したコミュニティ放送で、FMきもつきとFМ志布志と共に「おおすみFMネットワーク」を構成し、3局共同で放送しています。
今年で開局20周年を迎えるFMかのやは、今なお気軽に誰でも参加できるパブリックラジオとして、市内だけでなく市外や海外など、多くの人々に支えられているラジオ局となっています。

▲開局当時のスタジオ事務局
鹿屋市の様々な情報を発信する地元密着のメディアとして、数多くの人に親しまれているFMかのや。「聴けば友達、語れば親友」を信条とする誰でも参加することができるパブリックアクセスのラジオですが、どのような人たちが発信し、どのような人たちが聴いているのでしょうか。今回は、いつもラジオから流れてくる「声」の実態を取り上げていきます。

▲ 開局時からパーソナリティーを
務める前原さとみさん。
平日の朝7時30分から11時の時間帯に放送される「おおすみおはようラジオ」は、パーソナリティーの前原さとみさんによる生放送で、ラジオならではのリアルな情報と前原さんの軽快で明るいトークが人気の番組。 「正直で飾らないラジオ」がモットーの前原さん。言葉を大切に一人ひとりのリスナーに対して真摯にコメントし、知らないものは知らないと話すまっすぐな姿勢がリスナーから支持を集めています。毎日決められたテーマを基に、リスナーからメッセージが届き、前原さんとトークを繰り広げます。リスナーは市内のみならず、市外や県外、海外にまで至り、メッセージは多いときで1日に約70件届くことも。なかには、鹿屋市に全くゆかりのないリスナーがFMかのやで鹿屋市に興味を持ち、北海道や関東から実際にスタジオまで訪れてくれたこともあります。
人気コーナーは、鹿屋市の社長たちが会社の歴史や未来への思いを語る「社長の生活」と小中学校・高校を紹介する「大好き学校!」です。「大好き学校!」では、現在の学校だけでなくこれまでに閉校した学校の校歌を流すことがあります。
また、リスナーから提供されるプレゼント企画を毎週実施。プレゼントは食料品からお菓子や陶器、雑貨など種類も様々で、リスナー参加型であるパブリックラジオならではのスタイルとなっています。

たくさんの思いをのせて発信されるFMかのや。リスナーのなかには、まさに「聴けば友達、語れば親友」となった人々がいました。ラジオに投稿しているリスナーの人々は、ラジオでつながり、自然と場を作り、赴くままに交流を深めていました。そのような人たちにFMかのやの魅力について語っていただきました。
※氏名の一部はラジオネームで記載
FМかのやのリスナーになったきっかけや魅力、好きなコーナーを教えてください。

元々ラジオは全く聞かない方だったんですけど、リスナーであるとしさんから紹介されて聴き始めました。お店をしている間にBGM程度に聞いていたんですけど、すっかりはまりました。
知らない土地で知り合いもいなくて、寂しさと不安もあったころ、ラジオから流れてくる前原さんの明るく優しい声に救われました。
「鹿児島弁クイズ」など好きなコーナーはたくさんありますが、ほかのリスナーさんの投稿に対する前原さんのコメントがとても面白いです。

地域密着型のラジオがFMかのやのいいところだと思います。ゆんたくの友梨さんに紹介したのも、鹿屋市でコミュニティを作ってもらうのに良いと思ったからです。
私はほぼ毎日投稿していますが、ほとんどの投稿を読んでもらえます。これが自分も参加していると感じることができて、一番嬉しいです。前やっていた「ダーツに聞いて」というコーナーは特に好きでした。もちろん、今のコーナーも大好きです。

FMかのやは開局当時から聴いていて、仕事の休憩時間に投稿したりしています。朝の生放送が仕事とかで聴けなくても、昼と夜の再放送があるので毎日聞いています。
開局前から他局のラジオを聴いていましたが、市外の話が多く、自分が生きている「外」の世界の話を聴いている感覚でした。FMかのやが始まってからは、私たちの生活の一部になってくれましたね。

花農園を営んでおり、仕事や移動中にラジオを聞いています。投稿もしますが、毎週プレゼント企画にブーケや野菜などを提供しています。リスナーとラジオ局との「距離」が近く、また投稿を通じて、リスナー同士がつながるのが魅力だと思っています。好きなコーナーは「虫をめぐる冒険」というコーナーです。

前原さんの軽快な鹿児島弁が好きです。大隅地域のことを中心に話してくれるのがやっぱり嬉しいですね。ラジオを聴いていると次第にほかのリスナーさんのことも覚えてくるので、その掛け合いも楽しみの一つです。それに普段使う道路の情報を聴けるのも大変助かっています。停電時にも聴けるようにした方がいいと防災意識を高めるきっかけにもなりました。
FMかのやを聴いて、お店にやってきたという人も多くいます。鹿屋市以外にも志布志市や肝付町から来たことも何度もあります。日によっては10人ぐらいのリスナーの方が訪れることもありますね。
ラジオをきっかけに知り合えましたが、集まって話すことも様々です。地元の人とのつながりが強くなるきっかけとなったのは間違いありません。
ゆんたくに集まるリスナーは、日時を決めたりせずに自由に集まります。ルールもなく、事前連絡もないので気軽に話せる場所です。共通の話題で話せるネタとなってくれるのも、コミュニティ放送の醍醐味だと思っています。

▲ おそうじ本舗鹿屋東店で代表を務める田澤恭平さん(右)と里江さん(左)。
私がFМかのやを知ったのは、妻が入院中にラジオを聴いたのがきっかけです。流暢に鹿児島弁を話す前原さんのトークが面白く、FМかのやを聴くようになりました。
私は笠之原でハウスクリーニングを営んでおり、地域の方々とつながるために広告を出したいと思っておりましたが、「ラジオで反響があるのか」と半信半疑でした。
実際に広告を出してみると、リスナーの方々からの反響がありました。ほかの広告よりも安価であり、臨機応変に対応してくれるので大変助かっています。また、FМかのやはリスナー同士のつながりがとても強く、紹介してもらえることも多々ありました。こうしたつながりの強さは予想しておらず、とても嬉しい誤算でした。
お客様から「おそうじ本舗さんにエアコンクリーニングを頼みました」といった投稿もあり、お付き合いしてよかったと思っています。
予兆もなく発生する地震や想定以上の大雨、台風などの自然災害。これらが発生した時、身の回りがどのような状況にあるのか、どのように行動すべきなのか、私たちは正確な情報をいち早く取得することが求められます。
総務省によれば、東日本大震災時の被災地における利用メディア(放送部門)の評価として、震災発生時にはラジオが最も高い値となりました(出典:平成24年情報通信白書)。また、同省は、災害時におけるコミュニティ放送の特色として、(1)自治体が発表する停電・断水、救援活動等の情報をリアルタイムできめ細かく提供することが可能、(2)送信所等の場所や機材、人材が確保されており臨時災害放送局へもスムーズに移行可能であることを挙げています。
電気がなくても乾電池で必要な情報を得ることができるラジオ。テレビやスマートフォンと違い乾電池で動くことができるため、停電時でも長時間使用することができ、携帯性に優れた情報取得ツールです。
鹿屋市とFMかのやでは、大規模災害が発生した場合、市役所からFMかのやの放送に割り込み放送することができる緊急割込放送を採用しています。
ラジオは私たちの生活に新しい発見や刺激を与えるだけでなく、非常時の心強い味方にもなってくれます。

市安全安心課では、希望者(市防災行政無線個別受信機の未設置世帯)に、FMかのや緊急割込放送が受信可能な緊急告知FMラジオを貸与しています。平常時には「FMかのや」の放送を聴くことができます。
(問)市安全安心課TEL0994-31-1124
ラジオが伝える地域の情報は、災害時以外にも大いに役立ちます。
FMかのやでは、道路の冠水や凍結、通行止めなどの情報がリアルタイムでリスナーから送られると、各関係機関に確認した後に放送します。事前に情報を知ることで「渋滞を回避することができた」「仕事を支障なく行うことができた」といったメッセージも届いています。
交通状況などをネットで日常的に調べることは難しいですが、いつも流れているラジオが教えてくれると助かるのではないでしょうか。


多くの人が気軽に参加できるラジオで、大隅の魅力を自分たちで共有・発信していく。有志者がそんな思いを原動力にNPO法人として開局した「おおすみFMネットワーク」は、今年で開局20年目を迎えます。
情報社会の進歩は激しさを増し、20年前とは比べものになりません。私たちはスマートフォンを通して、リアルタイムで地球の裏側のことでも知ることができる「精度の高い望遠鏡」を手に入れました。しかし、私たちは根を張って生きている地元のことを、どれだけ知っているのでしょうか。遠い地だけではなく、少し目線を落として、周りや足元を見てみましょう。
FMかのやはその手助けをしてくれます。「ゆんたく」に集まる人々のように「ラジオでつながっていく」かもしれません。そして、そんなラジオを作っていくのはリスナーであり、発信者でもある私たちです。

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