サツマイモ基腐病対策(育苗期~定植)
近年、「さつまいも」の立枯症状や塊根の腐敗が発生し、収穫が大きく減少するなど被害が拡大しています。
育苗期から定植時にできる対策として、可能な限り下記の対策を徹底してください。
育苗床の土壌消毒
- 土壌消毒前によくロータリーをかけて土を細かくする。
- 降雨やかん水により土壌に適度な水分を確保する(土を握っても崩れない程度)
- 土壌消毒後は直ちに覆土し、必ずポリエチレン、ビニール等で土壌を被覆するなど、使用する土壌消毒剤に応じた適切かつ効果的な使用、作業管理に努めましょう。
土壌消毒剤使用の手引き(PDF:2,151KB)をご確認ください
健全種芋の確保
- 定期的にバイオ苗を導入し、健全な種いもに更新する。
- 前作で基腐病が発生したほ場からは絶対に種いもを採取しない。
- 種いも生産時の感染を防ぐため、種いも専用の畑として過去に病害発生の無い畑を選定し、土壌消毒及び苗消毒を行い、バイオ苗など健全な苗を使用する。
- 苗床に伏せ込む前に、病害発生いもや傷の多いいもなどは取り除き、健全ないものみを利用する。
種いもの消毒
- 黒斑病を防除するために、トップジンM水和剤で種いもを消毒する。
- 処理方法:200~500倍、20~30分間種いも浸漬
発病いもの除去
- 育苗期に基腐病を発病した株は、地上部の変色や萎れ症状が見られるため、症状を確認したら直ちに種いもごと抜き取り、ほ場外に持ち出し処分する。
- 採苗終了後、育苗床に伏せこんだ種いもはほ場外へ持ち出し、採苗終了後の速やかな耕耘及び夏場の耕耘、かん水などにより、ほ場内に残った残渣の分解を促進する。
採苗方法と苗消毒
- 苗は、基部から離れるほど病原菌の感染リスクが低くなります。そのため、地面から5cm程度離れた位置で採苗すると、より健全な苗が確保できます。
- ベンレート水和剤による苗消毒は、初期の発病抑制効果が高いので、必ず行う。
- 苗消毒は必ず採苗当日に行い、消毒液は使用当日に調製したものを使用する。
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