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更新日:2026年5月20日
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気象庁は5月29日(金曜日)から新しい防災気象情報の運用を開始します。
これから大雨・台風時期を迎えるにあたり、防災・減災に向けて私たちにできることは何があるのか、知識を深め、意識を高めましょう。

▲ 令和2年7月の豪雨災害で
陥没した道路の様子
鹿屋市に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨災害」。住宅地への浸水や道路の寸断など数多くの被害が発生しました。災害から5年が経過し、国・県・市が一体となって総合的な雨水排水対策に取り組むなど、防災・減災対策を進めています。
一方、災害はいつ起こるか分かりません。そのため、災害は必ず起きるものと認識して、常に対策を講じておくことが大切です。
気象庁では令和3年6月17日から線状降水帯の発表を開始しました。線状降水帯とは、次々と発生した積乱雲が列をなし数時間にわたって同じ場所に停滞する雨域のことです。猛烈な雨が非常に狭い範囲に降り続くため、河川の氾濫や土砂災害等の危険性が極めて高くなります。
また、線状降水帯が発生したエリアでは、街の排水機能が追いつかず急な浸水等により、短時間のうちに避難が困難な状況に陥る場合があります。このような場合に、自分や家族の命を守るためには、事前に自宅やその周辺の環境について調べたり、どのような経路で何を使ってどこに避難をするのかなどをあらかじめ把握しておく必要があります。
今回の特集では、気象庁が発表した新しい防災気象情報の運用と防災マップについて紹介します。
また、大雨・台風時期を迎えるにあたって、今後起こり得る災害に対し、私たちは「今」何をすることができるのかを考えてみましょう。

気象庁が発表する大雨警報などの防災気象情報は、災害時に避難を判断する上で非常に重要な情報です。しかし、これまでの防災気象情報は、災害の種類ごとに発表される情報の名称が異なっていたため、避難するタイミングが分かりづらいという課題がありました。これを改善するため、気象庁は5月29日(金曜日)から新たな防災気象情報の運用を開始します。
新しい防災気象情報では、「河川氾濫」、「大雨」、「土砂災害」、「高潮」の各防災気象情報に警戒レベルの数字を付けて発表します。また、5段階の警戒レベル毎に防災気象情報の名称が整理されたことにより、住民がとるべき避難行動との対応が分かりやすくなっています。
鹿屋市では、気象庁が発表するこれらの防災気象情報をもとに、高齢者等避難や避難指示などの避難情報を発令しています。


▲ 一部改訂した防災マップに掲載されているハザードマップ
市では、「鹿屋市防災マップ」を作成しています。避難所の位置のほか、「洪水浸水想定区域」や「土砂災害(特別)警戒区域」などの危険箇所を地図上に表記しており、各種災害に備えるためのポイントなどの様々な防災情報を掲載しています。
防災気象情報の表記が変更されることに伴い、3月に防災マップの一部を改訂しました。
主な変更点として、①洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域の追加、(2)津波防災マップの掲載、(3)新たな防災気象情報の追加等があります。改訂後の防災マップは市ホームページに掲載していますので、確認しておきましょう。
避難を判断するためには、避難経路の状況を知っておくことも重要です。自宅だけではなく、職場や学校から、避難所までの経路など身の回りの環境を事前に調べておきましょう。
避難方法や防災対策は各家庭によっても内容が変わります。例えば、自宅が安全な場所にある場合はそのまま自宅に留まることも避難方法の一つです。安全な地域に頼れる親戚宅や知人宅があれば、そちらを避難先にすることも避難の一つとなります。
二次災害を減らすためにも、自宅や親戚宅など身の回りの環境を今一度確認してみましょう。
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「自分の命は自分が守る意識」。これは防災において、最も基本的なことであり重要なことです。防災や避難を考えるときは、高齢者等の避難困難者に目がいきがちです。 しかし、まずは自分が助からなければ、他人を助けることはできません。事前の準備や防災を意識しておくだけで災害時の被害の度合いが大きく変わります。「自分の命を守る」ために、地震や豪雨があったときに自分がどのように行動するのか、普段から具体的に想定しておくことが大切です。
市防災専門指導員・横山太さん(60) |
鹿屋市では気象庁から発表された防災気象情報を基に、情報収集を行い、各地域の状況に合わせた避難情報を発令しています。
避難情報はすぐに確認できるようにしましょう。


子どもや高齢者など、「自分の命を自分で守る」ことが難しい人々もいます。家族としてできる防災対策はどういったものがあるのでしょうか。
もし大きな台風や激しい豪雨が予想されるときに、具体的にどのように行動をすればよいのかを家族で事前に話し合うことがとても大切です。
具体的な行動を定めるために有効な手法の一つが「マイ・タイムライン」の作成です。マイ・タイムラインとは、「いつ」「だれが」「何をするのか」を防災気象情報の各レベルに合わせて、家族で話し合い、作成する行動計画のことで、いざという時に焦らず行動することができます。
ハザードマップ等で自宅の状況を調べた上で、家族のマイ・タイムラインを作成しておきましょう。


防災対策として有効とされる備蓄品は最低でも3日分(できれば7日分)が必要とされています。例えば飲料水の場合、大人1人が1日で使う飲料水の量は約3リットルとされています。4人家族の場合、「3リットル×4人×3日=36リットル」の飲料水が必要です。また、乳幼児や高齢者、ペットがいる家族であれば、必要なものも変わります。
「備蓄している」だけでなく、「何をどれだけ備える必要がある」か、改めて確認しておきましょう。


上薗勝己さん(75)
天神町内会長。会長として13年目を迎える。
天神町は錦江湾に面した町です。そのため、津波を想定した防災訓練を毎年12月に実施しています。
錦江湾は内海であり、津波が来るイメージがない人も多いかと思います。しかし、近年では桜島の大噴火が危惧されております。
もし、桜島で大正噴火規模の噴火が起きた場合、天神町まで津波が来るのは10分後と想定されています。このため、天神町では消防団や市役所の協力のもとで防災訓練を行い、それぞれの避難所に集まるまでどれだけの時間を要しているのかを調査し、次の訓練に向けて改善するなど様々な工夫をしています。
令和2年7月豪雨では、天神町は土砂崩れや流木の被害があり、ほぼ孤立状態になりました。
それまで津波の訓練を主に行ってきましたが、これを機に天神地区防災計画を作成しました。すぐに避難できる人とできない人、崩れやすい空き家がある場所等を記した地図を作成し、より安全に素早く避難ができるように計画しました。
災害発生時、町民がどのような初動対応を行うかが重要であり、それを町全体で把握していることが大切だと考えています。

▲令和2年7月豪雨の災害記録
【予期せぬ災害への備えを】

▲ 平成28年4月14日21時26分に発生
した熊本地震の被害の様子
(気象庁ホームページより)

▲ 4月20日16時52分に発生した北海
道・三陸沖地震(気象庁ホームペー
ジより)
台風や豪雨災害の場合、事前に天気予報などで情報を取得し、準備することができますが、地震や火山の噴火、津波等は予想することができません。
平成28 年4月14 日に熊本地震、今年の4月20 日には東北地方で北海道・三陸沖地震が発生し大きな被害をもたらしました。予期せず災害が起きたときにも「いつ」「だれが」「何をするのか」を家族で話し合い、備えをしておきましょう。

▲令和8年度 第1回鹿屋市防災会議の様子
4月27 日、市役所で国土交通省や海上自衛隊、鹿屋市医師会など36団体による「令和8年度 第1回鹿屋市防災会議」が開催されました。
「明日、地震が発生したらどうするか」を念頭に入れた上で、市全体で防災に取り組むための具体的な施策について話し合われました。
事前に準備をすれば100%大丈夫ということではありません。しかし、私たちができることを今一度考えてみることも必要ではないでしょうか。
避難経路を確認する、備蓄品を十分に備える、停電や断水に備える、台風の際には飛ばされて危険物になりそうなものを屋内にしまっておくなど、できることがあるはずです。
私たちがその時々の“今”できることをする。そうすることで有事の際に、救急隊や消防団などの手が高齢者や障がい者など避難困難者へと届きやすくなります。
私たち一人ひとりが自然災害に対する意識を高め、行動することで被害をより小さくし、多くの人が助かることにつながるのではないでしょうか。
私たちが“ 今” できること・・・
それが誰かの助けになる

▲イオンかのやショッピングセンターで「防災対策グッズ」を展示している様子

▲ハザードマップを確認している様子

▲町内会(寿7丁目)で防災について学ぶ様子

▲令和7年度鹿屋市総合防災訓練で土砂崩れから被災者を救助する訓練の様子

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